戸田市の環境フェア

fea3 10月26日(日)戸田市役所前にて商工祭と同時開催で環境フェア2014が快晴の中で開かれました。

昨年は台風で直前の中止に追い込まれ、1年ぶりの開催でした。

エコライフDAYとだ実行委員会は温暖化防止グループの一員としてテント内で、レジ袋削減のために風呂敷の包み方講習会を指導。受講したお母さんや子ども達に臨時発行のエコマネーを配布、それを使っての玩具の交換会を実施しました。

また会場で、来る12月14日の映画『北極のナヌー』上映会のチラシを配布し、10周年に感謝のイベント告知を行いました。fea2

会場では多くの子どもたちや保護者が参加し、大盛況な環境フェアとなりました。

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交通と環境問題

※今回は実行委員のお一人でもある遠藤さんに寄稿していただきました。

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「 8053万1684 」

みなさん、この数字、何の数だかわかりますか?

そう、日本が保有している自動車の台数です。(平成26年6月時点。 一般財団法人 自動車車検登録情報協会)
驚くべき数字ですね。

自動車は、動かす為の燃料として、ガソリンや軽油など、化石燃料を使用します。
化石燃料は、何億年もの時間をかけて作られた、貴重な限りある資源です。
しかし、現在の私達は、それをどんどん消費しています。

自動車は便利で快適ですが、一方で、化石燃料を使用することで排気ガスが発生しています。
排気ガスの中には、地球温暖化を進めてしまう二酸化炭素や、
酸性雨を降らせる原因になる、窒素酸化物、硫黄酸化物などが含まれています。

地球温暖化による影響は、気温の上昇、北極の氷の減少、海水面の上昇、森林火災、
一極集中型の豪雨、生態系の破壊など様々な環境への悪い影響があります。
今年の夏、広島で大変な雨量による土砂災害があった事は記憶に新しいことですね。

また日本ではPH4.7の酸性雨が降っています。
酸性雨は森を枯らしてしまいます。森が枯れると、山の保水機能が低下したり、
森に住む様々な生き物が生きていけなくなります。
日本ではナラ枯れという、広葉樹の森が枯れてしまう現象が起きています。
国は虫が原因として、農薬の空中散布を行っていますが、虫だけが原因ではありません。
地球温暖化や酸性雨による樹木の抵抗力の低下、あるいは生態系への影響による可能性もあります。

こういった様々な、悪い影響と引き換えに得ている、私達の暮らしの便利さ。

最初に書いたように化石燃料は貴重な資源です。
次の世代以降の人たちも生きていくうえで欠かすことができません。
それを、まるで私達が最後の世代であるがごとく、どんどん使い続け、
資源を枯渇させてしまっては未来の人たちへ申し訳が立ちません。

都市部に住んでいれば自動車を利用しなくても大体事足ります。
どうしても必要である場合を除いて、日常の移動手段はできるだけ、歩き、自転車、公共交通へと
転換していくことが大切です。

例えば、普段買い物をする際にレジ袋を断っていたとしても、
大型スーパーへ自動車で買い物に行っていれば、レジ袋を断ることで削減できる化石燃料よりも、
自動車に乗ることで使う化石燃料の方が断然に多く、意味がありません。
それだったら歩きや自転車で買い物に行き、レジ袋をもらうほうが、使用する化石燃料は少なくてすみます。
それでは、もし日常の移動手段が、
歩きや自転車、公共交通になると、生活はどう変わるか。
実は様々な良い面があります。

・ 健康促進 (国の医療費削減にもつながります)
・ 四季の変化を感じる (自然のありがたさ、気持ちよさを感じ、やすらぎを得られます)
・ 地元商店街の活性化 (歩きや自転車で移動すると、お店や施設を発見しやすくなります)

さらに一歩進んで自動車を手放すと

・ 家計負担の軽減 (自動車税、重量税、駐車場代、車検代、保険料、ガソリンなど条件で違うが年間40万)
・ 交通事故を起こさなくなる (犬や猫、小動物を巻き込む、ロードキルも減ります。)
・ 駐車場の面積を緑地や畑、子供の遊び場に変えられる(地球温暖化やヒートアイランド現象を抑制。)

などなど、色々良い面があります。
家計負担が減って、庭に緑地や畑を作って、
無農薬の野菜や果物ができたら楽しいと思いませんか?
町から車の台数が減ることで、余った駐車場を緑地に変えれば、
真夏の熱帯夜を減らすことができます。

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昔の団地は駐車場ではなく緑地がありました。

 

 

 

 

 

 
自動車の事故は、相手や自分の命をなくす危険があります。
つまり、自動車の運転は命がけです。
命を懸けてまで乗る必要があるのかどうか、あらためて考え直してみるのも良いと思います。

そうは言っても、自動車が必要なときはもちろんあります。
どうしても必要な時は、レンタカーやタクシーがありますし、
最近ではカーシェアリングというのもあります。(戸田市内ではタイムズ24が9箇所で実施。15分206円~。)
私が生まれた1975年の日本の自動車台数は、2787万0475台でした。今の約3分の1。
1966年、今から約50年前は、812万3096台。今の約10分の1。
どんなに一台あたりの燃費が向上しようとも、総数が増えては結局、使用する燃料は増え、排気ガスも増えてしまいます。
自動車は確かに便利ですが、代償として払っているものはとても大きいです。
目の前にある、地球温暖化による環境への様々な悪影響、資源喪失、健康悪化、家計負担、交通事故。
これらは人類全体が抱える大きな課題です。

みんなの意識が変われば、世の中はもっと住みよい社会に変わります。

あらためて昔の良さを見直し、それを取り入れた、緑豊かな未来を残していきたいですね。

(遠藤孝一 戸田市環境審議会委員)